こんにちは、抹茶大好きRinaです☆
今回は、京都宇治の『三星園 上林三入本店』に訪問してきました。
インスタグラムの抹茶好きのグループ、まっちゃんねるのオフ会でした。

三星園 上林三入本店とは?

こちらのお店は、将軍家御用御茶師という歴史と伝統を持っています。
商標に使用している三星紋ですが、地図記号の茶畑と同じものになっています。

三星を名乗り始めたのは、ミシュランよりも早かったこと、地図記号の由来になったことなどを、16代目がお話してくださいました。

こちらのお店では、抹茶や抹茶スイーツの飲食はもちろん、資料館の見学や抹茶つくり体験など、抹茶に関することを総合体験することができます。
今回は、石臼を使用して抹茶を挽き、それを使用して抹茶をたてて飲むところまで体験させていただきました。

店内の雰囲気は?

入店してすぐは、物販スペースとなっています。
缶や袋に入った抹茶や、抹茶を使用したお菓子が数多く並べられています。
奥に喫茶スペース、抹茶づくり体験スペースと続きます。

2階は無料で入ることのできる資料館になっています。
上林三入本店に伝えられた歴史を学ぶことができます。
100年以上前の万博に出店した際の感謝状や、歴史上の有名人から宛てられた手紙など、貴重な品が展示されています。

3階は座敷と椅子、両方のお茶室となっています。
こちらでも抹茶づくりの体験ができるそうです。

全体的に歴史を感じる建物で、和の雰囲気を楽しむことができます。

抹茶挽き体験

まず、石臼で抹茶を挽く体験を行いました。
石臼は反時計回りに回します。
ここで間違えてしまうと、石臼に負担をかける原因となります。

1秒間に1回転させるのが最もおいしい抹茶を作る方法だそうです。
早さが変わってしまうと、出来上がる抹茶の粒子にばらつきが出てしまうため、味にも影響するそうです。

現在は1階店内にあったように、石臼が電動で動いてくれますが、機械化する前は人力で何時間も行っていたそうです。
小さい石臼を数分回しただけですが、腕はかなり疲れてしまいました。
機械ない時は大変だったろうなあ…

現在では、抹茶を石臼で挽いているお店は、全国で2%だけだそうです。
微粉砕機の方が、短時間で大量に抹茶を作成することができ、効率が良いためにシェアが大きくなっています。

ですが、抹茶の粒子形や熱の発生の仕方が、石臼と微粉砕機で異なるため、やはり微粉砕機で石臼の味は出せないそうです。

16代目によるお茶講義

先ほど自分で挽いた抹茶を使用して、抹茶をたてる体験をさせていただきました。
16代目のお話の内容が、とても素敵だと感じたので、考え方のエッセンスをこちらでも紹介します。

大切なのはカタチではない

現在、抹茶の立て方には様々な流派があります。
細かいお作法は、その流派ごとに異なる部分がありますが、16代目が大事にしているのは心や所作の美しさだと言います。

礼儀を重んじること、堂々としていること、見てかっこいいと思われること、を重要と考えているようです。

いただく前に礼をする

いただきますとごちそうさまはあいさつの基本です。
飲む前と飲み終わった後には、軽く礼をしましょう。

きょろきょろしない

お抹茶をいただくお作法がわからないから、周りの人を見て真似をしよう!
そんな風に思って、ついきょろきょろ周りを見てしまうこともあるかと思います。

ですが、自分の思った通りに、姿勢を正して、堂々とふるまう方が良いそうです。
堂々としていれば、はたから見ても格好がいいですし、なんだか正解のように見えます(笑)

抹茶茶碗は何回回してもいい

茶碗は何回回すんだっけ?
抹茶をいれた経験の少ない方なら、迷ってしまう方も多いのでは?

この質問の回答は、『決まりはない』だそうです。
※もちろん流派によっては、決まった回数があるかと思います。

お茶碗に口をつけるときに、礼儀として正面を避けなくてはならないため、最低1回は回します。
器が素敵で他の角度も見たいなと思ったら、2,3回回せばいいそうです。

そして飲み終わったら、もとあったままに戻すために、同じ回数を逆に回します。

何口で飲んでもいい

茶碗を回す回数と同様に、抹茶を飲む回数が決まっているのでは?
と考える方も多いかと思います。

この質問の回数も『何口で飲んでもよい』だそうです。

3口で飲まなくてもよいですし、お菓子を食べながらでも、お抹茶を先に飲んでしまっても、苦手なお菓子ならばそれに手を付けなくても良いそうです。
自分が美味しく、お茶を楽しめたらそれでいいってさ☆

煎茶の入れ方を教わったときに通ずる考え方

私は煎茶の入れ方について、セミナーを受講したことがあります。
美味しいお茶の入れ方というと、一般的なレシピとして何℃で何分などと定められているようですが、私が教わった先生は違いました。

大事なのは、その時に一番おいしいと思ってもらえるお茶を入れること、相手のことを思っていれること。
朝の眠い時間であれば、カフェインがたくさんの渋みのあるお茶がいいでしょうし、リラックスしたいときならば甘いお茶がいいでしょう。

美味しいお茶の入れ方の答えは、1つではありません。

抹茶は自分のためにたてましたが、美味しくいただく方法が正しい、という点で共通するものがあるなあーと感慨深く感じました。

自分でたてたお薄茶のお味は?

今回の抹茶づくり体験でいただいたものは、30g1900円で販売されている『初むかし』だそうです。

全然苦みがなく、甘みとうまみだけがありました。
宇治抹茶は産地の特性上、苦いのだと思っていましたが、上質なものは苦くないようです。

セットでついてくるきんつばもおいしいですが、抹茶のみでも十分美味しくいただける飲みやすいものでした。
泡の立ち方がきれいでないのは、ド素人の自分がやったものなのでご愛敬です(笑)

抹茶スイーツをいただく際に、苦みや渋みが強ければよいものと思いがちでしたが、上質な抹茶とはまた違うんだ…と反省しました。

パティシエさんからは、緑色が鮮やかで渋みがしっかりある抹茶を求められることが多いそうです。
ですが、渋みがあるものは緑色ではなく、黄色になっていることが多く、共存する要素ではないそうです。

抹茶には様々なグレードがあって、お菓子作りに使われるものは、そこまで上質なものではないのだとも学びました。

飲み物としていただく抹茶と、スイーツに使われる抹茶は全く別物である、ということを初めて知ることができました。
まだまだ勉強が足りませんね!!

※一部のお店では、スイーツに使用する抹茶にも強いこだわりを持っています。
その1つ、雷一茶さんのレビューはコチラから!
[blogcard url=”https://matcha-love-trip.com/kaminariissa/”]

プレミアム三星園パフェもいただきます!

抹茶づくり体験の後は、数量限定のパフェもいただきました。
お濃茶が添えられており、パフェにかけていただきます。

こちらのお濃茶、最上初昔という30g3100円のものを使われているんだとか!

粉がたっぷりかけられており、抹茶アイスのように見えますが、器の左上に鎮座するアイスはミルクアイスです。
優しい甘みが、しっかりとした風味のミルクアイスと相性ばっちりです。
いつも抹茶づくしを望んでいますが、これが抹茶アイスでなく、ミルクアイスでよかったと思ったのは初めてでした!

そして、ロール状のお菓子の抹茶の里が2本も乗っています!
このお菓子、大好き♡
お土産でも購入できます。

小豆が程よい甘さで抹茶好きのためのパフェでした。
本当にいい抹茶を使っているのがわかりました。

注文したもの&感想

Premium 三星園パフェ 1200円
抹茶作り体験 1000円
合計(税込) 2420円

16代目の名言『五感を研ぎ澄まして生きる』を心に留めていきたいです。

抹茶度★★★★★
甘みーー◎ーー
渋みーーー◎ー
ボリューム★★★★☆
抹茶メニューの多さ★★★☆☆

関連ランキング:甘味処 | 宇治駅(京阪)宇治駅(JR)三室戸駅

The following two tabs change content below.
抹茶スイーツオタク。 全国800店舗以上の抹茶スイーツを食べ歩き、ブログを執筆中。 2020年から本格始動したインスタグラムは、1年でフォロワー100倍の急成長中。静岡県浜松市のお茶農家生まれで、幼いころから自家製の煎茶を飲んで育ち、生まれながらのお茶好きDNAを持つ。